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のんびり航海日誌.

大航海時代Online、Eurosサーバーにヒッソリノンビリ住んでる、Rina.Rio.の思い出日記帳。

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序章 副官エマの独白

サンティアゴ...
サンディアゴ地図

キューバ島の南東部にある街。
地形が港に適しており、付近の交易の中継点として栄えている。
カリブ特有の農作物が豊富に流通している。
-大航海時代Online 発見物カード説明文より-

私たちはメキシコ湾にある街、メリダからサントドミンゴへの航路の途中に嵐に遭い、急遽サンティアゴに寄航した。

交易所から交易品の売却契約を済ませて船に戻ると、乗組員たちが出航のための物資の搬入をしていた。
副官である私も準備を手伝うべきだと思うけれど、以前水の入った樽を運ぼうとして倒してしまって以来、乗組員たちからは手伝いを拒否されてしまっている。
「これはあっしらの仕事でさ。エマさんは副官としての仕事を全うしてくだせぇ」
古参の乗組員からそう言われてしまっては仕方がない。
私は私の仕事、会計士副官として、この船の財布を預かる仕事を全うするべきなのだろう・・・。

ただ困ったことに、船長は交易にあまり関心が無い。
冒険者としての名声は大変なものなのだけれど、こと交易に対しては、
「お金なら、その辺の石集めて水晶に加工した後、ガラス細工でも作れば手に入るよ」
とか平気で言ってくる人なのだ。
そして実際、そこそこのお金が手に入るから恐ろしい。
今回、私が交易所に売却した物はイワシ、カツオ、マグロなどの海産物で、欧州圏の名産物でもなければ他の港から運んだ物ですらない。
航海中に乗組員たちと釣りに興じた産物で、当然大して利益の出るものではなかった。
「こんな旅してて、破産しないのかしら・・・」
つい呟いてしまった。悪い癖だと自分でも思う。
私は交易所から受け取った契約書を抱え、私たちの船に向かった。


人の気も知らないで、船長は甲板から海を眺めている。
あの方角は東・・・。
船長の故郷、アムステルダムの方角だ。
私の故郷、ロンドンの方角でもある。
そして・・・

「船長、お魚の売却手続き、済ませてきましたわ~」
私は船長にそう報告する。
いつもと同じやりとり、幾度も繰り返してきたやりとり。
そしていつもの、
「ありがとう、エマさん。助かるよ」
船長のお礼。
「船長、これからアムステルダムに戻るのですか~?」
口にしてから失敗したと思ったけれど遅い。
「ん~、その前に予定通りサントドミンゴに向かうよ。そこでなにか欧州圏に戻りながら出来る仕事を探そう。その後・・・」
そこまで言って船長は口を閉ざしてしまった。
「船長?」
「いや、なんでもないよ。エマさん、出航は明日の朝にするから、今日のところは休んでいていいよ。久しぶりの陸地なんだから、のんびりしてくるといいよ」
取り繕ったような優しい言葉。少しだけ胸が痛い。
きっと船長はアムステルダムに向かう途中、あの街に寄るのだろう。
ここ、サンティアゴに寄航してしまったのだから・・・。



船長と別れ、私は自室に戻ろうとすると、同じく副官のソニアさんに出会った。
彼女も船長に報告があるとのことで、甲板に向かう途中のようだった。
「あ、エマさ~ん、おつかれさまで~す!船長は甲板にいますか~?」
くったくなく笑顔でそう話すソニアさんはとても可愛い。
「ええ。いらっしゃいましたよ~。ソニアさんも報告ですか~?」
「はい!今回の調査の報告書を船長が書いたから確認して欲しいって言われてたんですよ~」

今回の調査、それはロンドンのギルドから受けたもので、なんでも「空飛ぶワニがいるらしいから見つけてくれ」というモノだった。
結局、空飛ぶワニは頭の大きい虫だったのだけれど、船長はユカタンビワハゴロモという虫を見つけたことに大喜びだった。
いつも思う、あの人は生粋の冒険者なのだと。
「すごい発見ですよね、今回のは!だってワニっぽい虫ですよ!この調子なら、ムシっぽいワニもいるかもですよね~」
生物学者として副官になったソニアさんも船長に負けないくらいの喜びようだった。
私も発見できたことは嬉しかったが、純粋に冒険が楽しかったのかと聞かれたら素直にYesとは言えない気がする。その辺りが商人と冒険者の違いなのかと時々思う。
「あっと、つい話し込んじゃった。ではちょっと船長のところに行ってきますね~」
ソニアさんが手を振りながら甲板へと向かう。私も手を振り自室に戻った。



自室に戻り、帳簿に今回の収支計算を纏めてやっと一息ついた。
そのとき、ふと船長の海を眺めている顔が目に浮かんだ。

昔と言うには近く、この間というには遠い、あの依頼の報告書を纏めていた船長。
サンティアゴに住むヤシという名の女性と話す船長。
スペイン王からの書状を読み終えたときの船長。
ヒホンの荘園主のその娘さんにリラ色のブーゲンビリアを渡したときの船長。
アムステルダムの墓地に眠るあの人に同じ色のブーゲンビリアを供えたときの船長。
寂しいような、それでもなにか晴れやかなあの表情。

きっと船長はさっき、こう言いたかったのに違いない。
船長にも、きっと他の人たちにもこれ以上なにもしてあげられない、してはいけないことなのだけれど、
それでもきっと・・・
「サントドミンゴで仕事を探そう。その後...」
私は自室の窓から見える海に向かって呟いた。
「・・・船長、私はあなたの副官で幸せです」
私は空を見上げてそう呟いた。


「みんな!私たちはこれからサントドミンゴへ向かう!そこからの予定航路は大西洋を渡ってヒホン、そしてアムステルダム!よい航海が出来るよう、全力でいこう!」
船長は乗組員、そして私たち副官を集めてそう宣言した。
乗組員たちの表情は2通りだった。
私を含めた古参の船員たちは予想通りといった表情。
あの依頼の後に副官となったソニアさんや新参の船員たちは「何故ヒホン?リスボンじゃないのか?」といった不可解な表情。

船長の意を汲み取った私はこう言う。
「はい!船長!みんな~、がんばっていきましょ~」
私の言葉に古参の船員が続く。
「野郎ども、錨をあげろ!帆を張れ!出航だ!」

天気は快晴、帆は満帆。
私たちは今日も海を渡る。
悲しいこと、楽しいこと全てを包みこむ、
この果てしなく続く海を...

おまけ 別の日のエマさんの独白

アrクサンドリアについた船長は、いつものように...
ユリア&Rio.
ユリア:やだ~、もうRio.さんたっら!
Rio.:(´∀`*)ウフフ




船長、殴っていいですか?
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*Comment

NoTitle 

いいお話でした~(つω`*)
りおにゃお話作るのうまいねええええ!
これってあのクエが元になってるよね…(*・ω・*)
クエを織り交ぜてこういうお話が作れるなんてすごい!
続編希望~♪
いつかぜひおねーちゃん視点の物語を…w
  • posted by クラリ 
  • URL 
  • 2009.09/29 10:45分 
  • [Edit]

NoTitle 

>>クラリ様
がんばった甲斐あったーヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワーイ
ひ、あのクエが元ネタというかとっかかりですw
いつかこういう話作ってみたくて考えていたのですが、いざ始めると結構流れ変わってしまって大変でした。やっぱ下書きくらいしたほうがいいのかもなぁ(´・ω・`)
このコメ書いている頃には2話目上がってますので、つたないお話ですが是非☆
Rina.編は、、、迷い中(ノ´∀`*)
  • posted by Rio. 
  • URL 
  • 2009.09/30 01:00分 
  • [Edit]

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